近居で親との関係性のバランスを保つ

一度別々に住んで、また親と同居をすることになった時、お互いのテリトリーの問題や生活の時間の大きなズレに悩んだことがあります。結果、言い合いやケンカが増えて、大きなストレスを抱えてしまうことになりました。そんな状態を救ってくれたのが「近居」という選択でした。近居は親世帯と子世帯が日常的な往来ができる範囲に住むことをいうそうです。

スープの冷めない距離とよく言われますが、まさにそのような感じです。お互いの生活に深く干渉することはないけれど、何かあった時にはすぐにお互いに頼ることができます。全て分かってしまう状態の同居や、全く何にも分からない別居という状況よりも、はるかに安心感があります。初めから親と家族として住んでいた子供の時と、大きくなり個々の生活をするようになったのちの同居とでは感覚が全く違います。

自分のスペースに勝手に踏み込まれてしまったり、プライバシーが守られなかったり、寝る時間に食事、風呂の時間と、ことごとくリズムが合わなくなってしまうこともあります。結局、我が家の場合は、親が子供とは住めないと近くに部屋を借りることになり、再び別々に暮らすことになりました。しかし、一緒に暮らしていた時よりも落ち着いて話すことができるようになり、大きなケンカもないので、お互いの精神は安定していると思います。それぞれが自分のペースで生活ができ、なおかつ相手の状態もほどよく知ることができるというのが近居だと思います。

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