近居には向き不向きもあり、人によっては合わないこともあるかもしれません。ではどんな人にこそ適した選択なのでしょう。ひとつはある程度の距離感を保ちたい人で、同居よりも離れて暮らすスタイルの方が好みという人に適しています。家族とはいえ、ずっと一緒にいると疲れてしまうという人もいますし、自分にも家庭があると気を遣ってしまう部分も出てくるものです。
だからといって離れすぎていると何かあった時に困ることにもなりかねません。近居ならば一定の距離を保ちつつ必要な時にはお互いに干渉でき、双方にとって心地の良い距離感となるのではないでしょうか。仕事や育児などによる家族への負担が心配な人も近居に適しています。早朝や深夜に行動する必要があったり、育児で夜泣きが多かったりするなどですと、早くに目が覚める、夜眠れないなどの負担を掛けることもあります。
そういった状況の時にはあえて離れて暮らすことで、お互いの精神的な負担減を図ることができるはずです。生活費をきっちり分けたい人や、節約をしたい人にも近居は向いていると言えるでしょう。別々で暮らすことで家計を完全に分離でき、自分で使った分はそれぞれで支払うことになりますし、少人数での生活ならば節約効果も高まります。家族だろうと生活費の面でトラブルになる場合もあることから、揉め事を作らないという意味でも近居というスタイルで暮らしていくことが最適な選択肢となる場合もあるはずです。